2003年12月22日 朝日新聞 朝刊より写す
朱鷺メッセ 通路落下事故
鉄筋の数足りず崩壊
新潟市の複合施設「朱鷺メッセ」の連絡橋が落下した事故で、新潟県の事故調査委員会(委員長・丸山久一長岡技術科学大教授)は21日、崩落のきっかけはコンクリートに持続的に力がかかることで壊れる「クリープ破壊」だった、と発表した。今後、設計業者、施工業者それぞれについて、責任の所在を検討し、1月に公表する。
事故が起きたのは8月26日夜。朱鷺メッセと佐渡汽船ターミナルを結ぶ全長約220メートルの連絡橋が48メートルにわたり崩落した。調査委は、通路にかかる力を分散させるため、連絡橋側面に斜めに張った「斜材ロット」の定着部から崩落したと断定。コンクリート内の鉄筋数が足りなかったことからクリープ破壊が起きたとしている。
丸山委員長は鉄筋の数が不十分だった点について「設計に配慮がたりなかったと思う」と設計者の責任を示唆したものの、「施工業者が十分理解していなかったかもしれない」とも述べた。