2004.1.19日刊建設工業新聞北陸版 HPより転記
発注者責任も明記、最終報告まとむ/朱鷺メッセ事故調 (2004/01/16)
朱鷺メッセ連絡デッキ事故調査委員会の丸山委員長(長岡技術科学大学副学長)は16日、新潟県庁で、最終報告書について本文だけで100ページに及ぶことを明らかにするとともに、「設計と施工者でコミュニケーションが不足していた」とし、初めて建築生産システムの問題に言及した。また、発注者責任にも踏み込んだ内容となったことを示したほか、構造設計者やPC床版業者からの質問や疑問の提起に対しては、「報告書がすべてであり、専門家が見れば納得してもらえるのではないか。全委員の名前を明記しており、内容には責任を持つ」と述べた。
同日午後開いた第10回委員会で、最終報告書をとりまとめた後、質問に答えた。
要旨次の通り。
「同業者や技術者、あとから続く人たちに責任を持てるようまとめた。資料を全部公開するので判断してもらいたい」
「(崩壊のメカニズムの)結論は変わらないが、もっと技術が進歩すれば、さらに詰められるところが出てくるかもしれない」
「報告書を見て疑問があったら、公にし、専門家が見れば判断できるのではないか」
「責任論については、誰がどのくらい責任を負うかは分からないところであり、事実とプロセスを追いかけてきたが、ここが問題だと言うことは提言として書いた。発注者責任については、発注者としてもっとこういうことを行えば、全体の流れがうまくいったのではないかということを提言として書いた。メカニズムとして、ここが弱かったと言うことは書いている」
「設計者はここは難しいところだから施工者がチェックするだろうと思っていたが、施工者が馴れていないので言わなければと、設計者の誰かが言えばよかった。コミュニケーションがうまくなかった。ほかにも同じようなことがあれば、今回のケースが教訓になると思う」
「設計、施工の流れのなかで、分業化が進んでいるが、上から下まで全部見る人が必要なのではないか」
「残存部についても長期的に定着部の耐力が小さいので補強した方がいい。補強対策は概略の見積もりをしたが、新設に対し7〜8割近く費用がかかる。それだけかけてもいいものが出来ないなら、作り直した方がいいのかなといいいという気もする」
発注者責任も明記、最終報告まとむ/朱鷺メッセ事故調(2004/01/16)