2004.1.27 日刊建設工業新潟版HPより 転記
設計者の責任が大きい/新潟県議会で答える/朱鷺メッセ事故で丸山委員長(2004/01/27)
朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故調査委員会の丸山久一委員長(長岡技術科学大学副学長)は26日、新潟県議会建設公安常任委員会(柄沢正三委員長)に出席し、調査報告書に関する質問に答えた。このなかで同委員長は、「ぎりぎりの設計だった感じを持つ。設計者の責任が最も大きいと思う」と述べた。またPC製造業者など関係者からの公開質問等に対して、「時期を絞って回答したい」と述べた。
同委員長は調査報告書の骨子と調査経過に関して説明後、質問に答えた。
設計者の責任に関して同委員長は「定着部の設計の耐力が足りないのが一番の原因だ。せん断で壊れるという認識が非常に薄くて、定着部の重要性を十分理解していなかった」とした。
構造の斬新性については「技術者は新しいことに挑戦していくもの。その過程で何か起こることもある。現在の技術レベルで検討し、そのうえで経験などをもとに最善を尽くすのが当然だ」とし、デザインそのものと落下の背景には言及しなかった。
施工者の責任については「その都度確認をすべきだったが、安易にジャッキダウンを行ったという責任はかなり重いが、設計者の権限が大きい。設計者がそれでいいと言えば施工者はその通りやる」「PC製造業者とのやりとりにでも、ヒアリングで聞くと、(鉄筋を)入れるだけ入れておけばいいというような状況だった」と述べた。
発注形態にかかる県の責任については、「(3工区分割は)なぜか分からない。3工区に分けず、1工区で発注していれば、事故は起きなかったかもしれない」「設計に全部任せていた印象を持つ。県がしっかり最後まで管理する必要がある」「事業の全体を見渡しチェックできる体制、人が必要だ」とし、改めて事業体制のあり方に問題を提起した。
構造設計者やPC床版製造業者公開質問状などの取り扱いに関しては、「事故調は知事から委嘱されて第3者として答えを出した。当事者はいろいろなことを言うものであり、それを納得させるるのは事故調の責任とは思わない。知事の方で判断されること」としたが、県のホームページなどを通じ、事故調として回答する考えを示した。
日刊建設工業新潟版HPより 2004.1.27